鑑賞基準
日本細カナリヤについて
頭:小さく引き締まったもので頂きはやや平たく見える。
頸:細く長く丸みを持ってやや前方へ突き出す。
肩・背:撫肩で丸く、角張らず猫背のように丸みを持って長いこと。
胸・胴・腹:羽毛は乱れずピッタリと密着し丸く細長いこと。鳩胸に ならず平たく角はらず、また、下膨れにならぬこと。
翼:身体に沿って密着し先端は開かず重ならず僅かに相接すること。
尾:二枚に重なり細く長く自然に垂れやや前方に出る。
尾筒:筆の穂のように見える。
脚:大脚部は胴に密着し脛を前方に八の字に開き力強く止まり木を握る。
総合:溌刺として引き締まり細く長く丸みを持って止まり木に対し垂直にやや湾曲し、優美にして上品に動作をし落ち着いていること。
東京巻毛カナリヤについて
日本スタイルカナリヤ会巻毛の部は、優雅な美を目的に均整の取れた姿勢・左右が均等で、役毛・色彩の調和を 兼ね揃えた巻毛カナリヤを育種・育成し、会員相互の向上を図るとともに、下記の観賞基準を設ける。
①姿勢・型の部
姿勢:起きは脚の関節を真っ直ぐに伸ばし、直立することが条件。柔軟な姿勢で垂直90度に力強く立ち、頸を下げ常に正面を向き、足腰の重厚な粘りと安定性がある。
頭:きりっと小さく引き締まっている。
頸:細く長く前方へ突き出し、首筋は肩と区分され恰幅が良い。
肩:胸を後ろに引き、いかり肩で幅広く肩張りがある。
胴:丸みがあって厚く長く胴を垂直に起す。
脚・関節:脚の間踏みをやや広くして関節を真っ直ぐに伸ばして脚を出して直立する。
付根:胴の中心部に付き付根の幅を広めに見せる。
握り:指は止まり木の中心を踏み、鷲掴みの如く力強く握る
尻尾:尾(12枚)は長く豊かで静止の時自然に下方に垂れる。
②毛吹きの部
役毛(羽毛):役毛は総て左右が均等で対照の美をなしていることが条件。羽質は極黄性と淡黄性で、羽色は無地(黄色)、柿斑色、白、赤。羽毛は毛艶が良く豊富で柔らかく身体全体を被覆している。
輪郭:正面、背面から見て長く角形である。
喉割れ毛:顎下から喉にかけて中央からはっきり左右に割れる。
胸猪口毛胸は左右両外側から内側へ深く大きく猪口状をなして巻き上げ、胸元中央で合わさる。
腹毛(拝見毛):胴の左右外側から内側へ厚く深く腹に巻き込み中央部で合わさる。
送り毛:付根の上から左右外側へ平均に跳ね上げる。
背割れ毛:肩先から背中央深く左右に割れ厚みがある。
供毛:股の内側から後ろ外側へ跳ねて送り毛より短く少ない。
翼手羽:羽根(十七枚)は胴に密着し先端を軽く相合わせる。
総合:均整の取れた大きさで姿勢と役毛の調和が良く、溌刺としてコンディションが良好、落ち着いた姿勢と気品を有し優美である。
他書類タイプカナリヤについて
今回割愛致しますが必要な方はスタイルカナリヤ誌を参考にしてください。